いいエンジンってなんだろう

こんちは、ペイです。

 

突然ですが、いいエンジンってどんな

エンジンでしょうか?

 

ボクは仕事柄、軽自動車からスーパー

スポーツ、国産車から輸入車まで自動

車ジャーナリストの方にようにそれを

生業にしている人ほどではないですが、

一般的な自動車ユーザーの方よりは色

々なクルマに乗る機会には恵まれてい

ます。

 



 

そんな経験からいいエンジンとは何かな

?と考えると「パワー」「レスポンス」

「出力密度」の3つの条件だと思います。

 

これらの中で、「パワー」と「出力密度」

(排気量当りの出力)はカタログに書い

てあるので、すぐに判るのですが、「レ

スポンス」だけが実際に乗ってみないと

判らないですよね。

 

いまから十数年前までは、新型車が出る

前にメーカーの研究所のテストコースで

新型車と競合メーカーのクルマを乗り比

べる機会がありました。(あまりに事故

が多かったので、いまではあまり速度の

出せない茂原ツインサーキットのような

ショートコースのサーキットでの開催に

変更されてしまいました)

 

このメーカーのテストコースは国産車の

180kmの速度リミッターが作動する

くらい直線が長いコースでしたので、エ

ンジンのレスポンス、出力特性が良く

判りました。

 

このコースで全ての国産メーカーのクル

マに乗りましたが、信じられないくらい

の差がありました。

 

4000回転まではいいのですが、それ以

上の回転域にはなかなか達しないエンジン

や、元気よく回るけれどパワーが付いてこ

ないエンジン。

 

ほんとうにさまざまな特性のエンジンがあり

ました。

 

そして当然これらのエンジンを搭載している

クルマは、速度リミッターの作動する180

km出る前に最初のコーナーを迎えてしま

います。

 

当時、良く思ったのは、こういうところにお

客さんを連れてきて、同じようにクルマに乗

ったら、ボクが扱っているメーカーのクルマ

を全員選ぶだろうな?ということでした。

 

ほんとうに、そのくらいレッドゾーンまで

ストレスなく一気に吹き上がって、回転

と共にパワーが付いてくるエンジンを作っ

ているメーカーは無いものなんです。

 

その点、一度だけその試乗会にライバルと

して用意されていたBMWだけは違いまし

た。

 

当時BMWの6気筒エンジンはシルキーシッ

クスと呼ばれていて、絹のように滑らかに

吹き上がるエンジンと言われていました。

 

一度だけ公道で当時の528iの乗る機会が

あって、その緻密で重厚な回り方にさす

が!と思ったのですが、このコースでの

印象は全くちがうもので、新型車のV6

エンジンのカミソリのようなレスポンス

と比べると鈍重なレスポンスと言う印象

でしたが、他の国産メーカーのエンジン

のようなことは無く、ストレスなく吹き

上がりますし、回転にパワーが付いて

こないと言うこともありませんでした

ので、さすがBMWのエンジンという

印象でした。

 

時代は変わって、いまエンジンに求め

られるものは、感覚的な良さよりも

環境性能のような数字でみて判る良さ

になってきています。

 

それでも、やっぱりボクは突き抜ける

ように回るエンジンのクルマが好き

だし、そういうクルマにこれからも

乗ってゆきたいと思います。

 



 

 

 

 

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