良いクルマ・悪いクルマ

こんにちは、ペイです。

 

新卒で入社して、29年間で約1700台のクルマを販売して

きました。

 

その中で、色々なクルマが出ては消えて行きました。

 

時代の流れと共に、売れるクルマのカテゴリーも変わるので

仕方のないことですが、売れる車はいいクルマで売れないク

ルマは良くないクルマなのでしょうか?

 

答えは、ノーです。

 

 

売れるクルマは多くの人を惹きつける良い部分を持っています、

だからと言って全てが良いわけでもありません。

デザインだけで売れてしまう場合もありますし、価格と装備の

バランスが素晴らしいので売れる場合もあります。

 

しかし、デザインや装備はクルマの本質ではありませんよね?

 

クルマの本質は、走る・曲がる・止まると言う機能で決ま

るものだと思います。

 

さらに、どう言うカテゴリーのクルマかによって、これらの

バランスの取り方が決まってきます。

 

例えば、セダンに究極のコーナーリング性能を与えると

乗り心地は犠牲になってしまいます。

例外的にこう言うクルマも過去にはあって、FD2のシビック

TYPE-Rなんて、まさにこんなクルマでしたが、これと同じ

ことをクラウンでやるとなると正気の沙汰ではなくなって

しまいます。

 

しかし、自動車ディーラーに勤務していて自社のクルマを

じっくりと色々乗り比べれば良いところ・悪いところがわか

りますが、普通の方にはなかなか難しいことですよね。

 

一般的には自動車雑誌のインプレッションなんかを見て、

その評価を参考にするのでしょうが、これもあまり当てには

なりません。

 

なぜかと言うと、自動車雑誌の大きな収入源は広告です。

しかも自動車雑誌の一番のお得意さまは自動車メーカー

です。

ですから、これは?と言うこともなかなか正直には書け

ないのが実情です。

これは、過去に私があるカー雑誌のテスト車を担当した

時にライターの方がおっしゃっていたので間違いあり

ません。

 

それでは何を信じて買えば良いのでしょうか?

 

ありきたりですが、ネットでクルマの評判の書き込みが

ありますので、それを参考にしましょう。

 

それから、最近はどのメーカーもグローバルに商品展開

をしているので、海外でも販売しているクルマであれば、

日本や海外でのカーオブザイヤーを受賞しているかどう

かも参考になります。

 

日本においてもカーオフザイヤーはどうなのよ?という

声もありますが、審査の前はどのメーカーの広報担当は

選考委員を接待するので、変な意味ですが公平と言えば

公平で、雑誌広告の出稿のような忖度もないはずです。

 

そして、一番はメーカーとしてどれくらい開発に力を

入れているかが一番良いクルマとそうでないクルマを

分けるのですが、これは普通には分からないことです。

 

販売の現場でも分からないことですが、新型車の事前

説明会を聞きにゆくと分かる時もあります。

 

しかし、これにも傾向はあって、例えば常に販売上位の

車種なんかは開発に力が入ります。

 

なぜなら、自動車業界は台数至上主義ですから、こう言う

屋台骨を支えている車種は絶対に失敗が許されません。

ですから開発に力が入って当然です。

 

反対にあるメーカーがヒットさせた市場に、二匹目の

ドジョウを狙って出したクルマは、開発コストを抑えて

出してきますので、ちょっと?というクルマが多かった

りします。

 

では、何を信じて決めればいいのかと言うと、必ず試乗

されることをお勧めします。

 

最近では、試乗もしないで購入する方も増えてきましたが、

今の時代どのメーカーも一緒だろ?と思ってる方もいますが、

乗って見るとそれぞれのメーカーで全然違いますので、自分に

しっくりくるクルマを選ぶ上での絶対に試乗してくださいね。

 

 

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