働くすべての人が読むべきビジネス小説
こんにちは、ペイです。
久々に良書に巡り合えたので紹介したいと
思います。
表題の通り、働くすべての人が読んで気づ
きが得られる良くできたビジネス小説です。
だいたいのストーリーを掻い摘んで言うと
廃止寸前のコンビニエンスストアの経営者
のMBA資格を持つ娘がヒロインです。
あるとき実家のコンビニで働くことになり
ます、しかしライバル店の出現で売り上げ
が急降下します、その危機をマニュアルを
徹底することで売り上げを回復しようとし
ますが、どんどん業績は悪くなります。
そんな折に突如現れたのが67歳のアルバ
イトのおばちゃん。
動きは遅いし、トイレにはしょっちゅう行
くし、マニュアルは守らないうえにお客さ
んにおせっかいを焼きます。
しかし、このおばちゃんのおせっかいがお
客さんの心を掴んで売り上げが徐々に伸び
て行き、奇跡的なことが起こると言うのが
おおまかなストーリーです。
この中にさまざまなビジネスのエッセンス
が散りばめられていて、誰でもすぐに実行
できることが書いてあります。
ボクが特に印象的だったのはあとがきに書
いてあるのですが、
私の友人が大丸梅田店で、ある商品がどこにあるか、案内所で尋ねました。すると、たしかに以前は置いてあったけれど、今は扱っていないとのこと。がっかりした友人を見て、デパートの女性店員はこう言ったそうです。 「向かいの阪神百貨店さまにあります」 ここで、1717年創業の「大丸」の経営理念「先義後利」を思い出しました。 利は後にして、まずは義(こころ)を先にする者が栄える という、初代・下村彦右衛門正啓が説いた教えです。目先の自分の利益だけを追うのではなく、心底お客様のことを考えて差し上げること。それは必ず、お店の「信用」となって還ってくるのです。
この話は大阪のリッツカールトンでも似
ているエピソードがありますが、まさに
敵に塩を送る行為ですが、本当に大切な
のはお客さまのことを心底考えると言う
ことを改めて気づかせてくれます。
こういうエピソードが満載の本です。
ビジネス書で感動して泣けるなんて
なかなか無いですよ!
働く人みんな、特にお客さま商売
の人は読むべき一冊です。
おすすめです。