深爪式 声を出して読めない53の話 を読んでグッときた

新聞を読むたのしみが、本や週刊誌の広告欄のペイです。

 

ボクは読売新聞を購読していますが、いつからだったろう、

お年寄りにもやさしく文字が大きくなってから内容がうすく

なって、新聞を読むたのしみが広告欄になってしまった。

 

それはそれでいろいろな本との出会いがあって、この本

との出会いも新聞の広告欄だったと思う・・・

 

たぶん・・・・

 

この本はツイッターで有名な深爪さんが著者なので、とうぜん

シモネタが多い本です。

 

 

しかし、彼女の経験からくるセックスレスにたいする夫婦

関係の話しにはグッときてしまった、それにたいする回答

にはう~むと唸ってしまうほど説得力がある。

 

セックスレスは性欲の問題ではなく、人間関係の問題である。相手を大切に思う心を失えば、自ずと相手の心は離れていく。  ごく単純なことだが、セックスレスの最大の原因は結婚生活という「日常」に流され、人間関係の基本を忘れてしまうことにあるのではないだろうか。  私は、夫婦のあいだに恋愛感情が消えても終わることはないが、尊敬の念がなくなれば確実に終わると思っている。「夫婦」という関係に甘んじることなく、相手を敬う気持ちを持ち、それを示し続けなければ、良好な関係を保つことはできないだろう。  初心を忘れそうになると、いつもあのツラかった日々を思い出している。

 

そして話は教育論にまでおよび、

 

ところで、この一見単純に思える「親が子どもの質問に答える」が、子どもにさまざまな好影響をもたらす行為であることに、みなさんはお気づきだろうか。  新たな知識が得られる、というのは言うまでもないが、好奇心が満たされることで「また知りたい」と思う心が生まれ、継続的な知識の積み重ねが期待できる。  また、親がこまやかに対応することで、子どもは「関心を持たれている」と安心感を得られる。  そして、質問にかならず答えることで「親は期待を裏切らない」と思うようになり、信頼関係を築くことにつながる。  さらには、その真摯な姿勢に尊敬の念を持つようにもなるだろう。

 

育児雑誌などで「学ぶことの楽しさを教えよう!」的なフレーズをよく目にするが、押しつけがましいにもほどがある。だいたい、楽しみなんてものは教わるものではなく、自分で見つけるものだ。  親ができることは「子どもの質問にめんどくさがらず、いちいちキッチリ答える」。これだけである。

 

そして、年老いた親への親孝行とはについては、

 

ふと「親孝行とは自分がしてもらったことを返していく作業なのかもしれない」と思う。  小さい頃、怪獣ショーや「東映まんがまつり」によく連れていってもらったが、親的にはビタイチ楽しくなかっただろうし、すべては子どもの笑顔を見るために自分の貴重な時間を使ってくれたのだなと気づいた。

 

これらは、深爪さんの経験から導き出された教示

である。

 

何ごともそうであるが、経験からくる話しには

説得力があり、いちいち納得してしまう内容で

あった。

 

こういう話しの中に、下ネタな話が入っている

ので、ニヤニヤしたりグッときたりする珍しい

本にみごとになっています。

 

そして、深爪さんを世に出したツイッターについて

は、

 

私は常に「目の前に全然知らない老若男女が集まっている。この人たちが耳を傾けるような話をしてください」というミッションが与えられた設定でツイートしているのですが、そうすると自然と「楽しい」

 

おもしろい」「役に立つ」のような内容を選ぶし、それを誰にでもわかりやすく伝えるためにていねいな表現をしようと努力するので、誤解も少ない。

結果、favやRTをいただき、フォロワーが増えている、という感じです。  いかに相手の心を動かすか、ということだと思うんですけど、このへんは恋愛の駆

引きと似ていますね。

 

ちなみに、どんなに懇切丁寧に書いたところで何件かは「それは俺のことか。死ね」みたいなリプライが飛んでくるんですけど、もうこれは野良犬に嚙まれたと思ってあきらめてます。  あと、金は使いたくないがとにかくフォロワーを増やせればいいという人は、「ブス社会のゴミ」「フェミはバカ」「私の夫は年収1000万」みたいなツイートを繰り返せば確実です。

 

 

炎上案件を見ると、だいたいの人が批判に反応して、さらなる火柱を上げているんですよね。  私は、どんな罵詈雑言を喰らっても完全にスルーしてるので炎上のしようがないんだろうと思います。相手はこちらが反論してくるのを、ガソリンを抱えながら待っているので反応しなければそれで終わりです。  それでもしつこい場合はブロックして終了。至極簡単なことです。

 

こう見えても私も一応人間なのでブチ切れることもあるんですが、ブロックだけで我慢できないようなリプライを喰らったときは、内容だけを書いてオモシロツイートに昇華させてます。  昔から嫌なことは全部自分のなかでオモシロエピソードに変換して生きてきたのですが、ツイッターでも同じですね。

 

ネットでいちばん危険なのは、差別用語を吐きまくる人でも罵詈雑言を喰らわせてくる人でもなく、盲目的に好意を示してくるタイプだと思ってます。  この手の人はそもそも思い込みが激しいので、自分の勝手な解釈で「裏切られた」と感じると、手のひら返しで攻撃に転じてくるので注意が必要です。

 

これらの彼女の話は、ツイッタラーを自称する深爪さん

らしくツイッターを活用するうえで参考になる人も多い

と思います。

 

この本の魅力は、下ネタを読んでニヤニヤしたいと言う

思いで買ったものの、意外や意外に人生論でほろっと

させられてしまう所です。

 

そして何よりもこの本の効用は、深爪さんはきっと

中流家庭の上の家庭で育って、頭脳明晰な方で、エロ

な下ネタは頭脳明晰でないとホントウのエロいだけの

話しになってしまうので、ツイッターでこういう芸当

をするのは自分ではやめておこうと気づかせてくれる

ところです。

 

ニヤニヤしながら読む中にさまざまな気づきを与えて

くれる本なので、是非読んでみてください。

 

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